それからもう一カ所、静空くんに連れられた場所で、わたしもとんでもなく癒されていた。
──いやぁこれはもう……。
「ううっ、なんて可愛いのっ。モフモフの毛並み……白猫ちゃんにトラ……あ、でも下の猫ちゃんもまた可愛い……もう皆可愛い!」
ペットショップ、ガラス一枚を隔てた先の猫たちにわたし一人テンション高めで。
「……レンちゃんめっちゃデレデレやんけ。いつぞやのシズを守りながら、ノールック回し蹴りをした子とは思えへんギャップやわ」
「それ、俺も同じこと思ってた。でも同一人物なんだよな」
「レンレン王子の時ねー。おれ、こっち寝てる猫可愛い」
「んーウチはこの猫がええかな。オスやし、凛々しい顔しとるから」
「俺はあの耳だけ黒い猫派」
……あれ?紫音くんだけ好みの猫ちゃんいないの?
「せんぱーい、こっちに猫グッズいっぱい売ってるよ」
「えっ行く行く!」
猫ちゃんに一度微笑んでから紫音くんのもとへ行くと、猫コーナーとして実用的なものが売られていた。
「キーホルダーにヘアピンもある。……買っちゃおうかな」
「いいんじゃない?運良くセール品だよ」
「買います。これとこれと──」
買い物をして涼んだ後の帰り道、何度も虫のおもちゃで壱弥くんをいじりながら、再び猫探しをしたけど、結局猫は見つからないまま家に着いてしまった。
でも、簡単に見つかったら苦労はないし、皆で出かけられたのはすごく楽しかったから、とてもいい休みを過ごせて良かった。ヘアピン買えたのも満足だしね。
後少しで、うかうかしてられない日が来るけど──



