探偵男子たちが強すぎる


「ほならこの虫グッズ買ってこか紫音」

色々な虫のおもちゃを手に取り始める夏音くん。その横で紫音くんは大きな袋を手にした。

「そうだね。この袋入りなんていっぱい入ってお得だよ兄貴。……ほら壱弥先輩見て、これリアルなやつ」
「うわっ!?……やめろっ」
「おもちゃって分かっててもあかんのな、壱弥くんはーほれ」
「っ!?本気でやめろって!」

始まった……店内だからさすがに走ったりはしてないけど。
男の子って割と虫好きなイメージあるけど、壱弥くんは相当虫嫌いらしい。
あの様子だと、これは当分遊ばれてしまうね壱弥くん。

「おもろ。まぁおれは虫嫌い最初から知ってたけどね」
「そうなの?ってそっか」

情報屋さんは伊達ではない。

「レンレンの猫好きも把握してたよ。このあと探したいんじゃないの?猫系の何か」
「ご名答です静空くん」
「休んでる間に、ここの店調べといたからおれ連れてけるよ。こんな感じのでいいなら」

静空くんはスマホをわたしに向けて、お店の写真を見せてくれた。少しだけど、猫グッズの写真もあって……これはいかなきゃ損。

「うん、ここ行ってみたい。調べてくれてありがと、静空くん」
「お安い御用ーってなわけで……おーい、虫決まったー?決まらないならおれ、レンレンと違う店──」

『今行く!!!』

買うなやめろ、ええやん、と騒いでいた三人が一斉にこちらを向いた。すごい息ぴったりに。

「……仲良いんだか悪いんだか。ま、いいやエレベーターまで行っとこー」
「うん」

エレベーター前で待ち、三人が合流。そのまま静空くんについて行き、目的のお店があるフロアへ移動した──