探偵男子たちが強すぎる


「待ってー急に置いてかないでよー……はぁ、しんど」

数メートルで息を切らす静空くんを見て、紫音くんはパッとわたしの手を離す。

「……これでいいでしょ。今以上にうるさくして注目浴びるの嫌ですし」

手を離したのを見て戦意消失したのか、壱弥くんたちは大人しくなった。

「ねぇ、ちょっと休憩しよ。今のでおれだいぶ体力削られた」

この数メートルで……?という空気になるも、

「そやね。猫探しもしつつ、きっちりお出かけも楽しもうや。ここいらはナワバリ関係なくしたしな」
「なら休憩がてらに、ちゃんとお店に入りません?(のぞ)くだけじゃつまらないよ」

しゃがんだり走ったり……時に騒いだりしたからそうしよう、ということに。


──お出かけも楽しむなら大きいところにしようと、わたしたちは少し行ったところにある大型のショッピングモールへ入った。

「はー涼しー。動いたからお店の中が心地良いね」

ベンチ、ベンチ……と呟きながら近くにあるベンチへ吸い寄せられるように座る静空くん。

「もう夏!って感じやな。あっちでかき氷売っとるみたいやし、どこもかしこもサマーセールやってる店ばっかりや」

本当だ。何か猫関係のお店とかないかな。サマーセールにはひっかかってないかもしれないけど、せっかく来たんだし探したい。

「あっちでなんかやってるよ。先輩行こ」

紫音くんに手を引かれ、一緒に向かえば後ろから、並んで早歩きしてくる二人。

「おい、待て弟!」
「あ、こら!どつくぞ紫音!待たんかい!」