探偵男子たちが強すぎる


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「ねこちゃんやーい、おれのもとへ出ておいでー」

休日、猫探しに出かけたわたしたち。
探してはお店を覗き、また探しては寄り道をしたりしながら、街を歩いていた。

「……なぁシズ、それちゃんと探してるん?さっきからずっと棒読みで、やーいやーい言っとるだけやないの」
「だってしゃがむと疲れるし。おれの服にマタタビつけといたから猫から来るはずなんだよね」
「え、マジか」
「うん。ウソー」
「なんやねん!普通に信じてもうたわ!」

少し後ろから静空くんと夏音くんの会話が聞こえてきて、壱弥くんは呆れながら二人の様子を見ていた。

「……何やってんのアイツら」

未だ騒ぐ二人を壱弥くんは軽くにらみつけると、その視線を感じた夏音くんが『なんや!ちゃんと探しーやイチも!』と大声を放ち、壱弥くんもまた言い返している。

「あーあ、街中でよくやるよ全く。んー……自販機の下にもいないや。野良猫も見かけないし、別場所に行きます?」
「そうだね、そうした方がいいかも」

自販機の下を見てくれた紫音くんに手を貸して立ち上がってもらうと、後ろから猛スピードで近付いてくる影が……。

「紫音なにしとんのや……ちゃっかり手繋いで」
「立ったなら早く離せば」

と、夏音くんと壱弥くんが紫音くんの手を掴み離そうとする。だけど……

「離せって言われると反抗したくなる。思春期だからかなー」

紫音くんはわたしの手を強く握り、離さないようにした。

「わざとらしい言い訳しよって……」
「早く離したほうが身のためだと思うけど?」

ちょっと戦闘モードに入り出し始めた二人。これはさすがに、と止めようと思った時ゆっくりと走ってくる静空くんが見えた。