画面を見るなり、静空くんはなんとも言えない表情をする。
「なんやねんその微妙なリアクションは。一体何が来たん?」
読むねー、と静空くんが内容を読み上げていく。
「"蓮佳へ。──この間言っていた近所のおばあちゃんの犬、無事に見つかりました。それと、休みの日この猫を探して欲しい。蓮佳たちの家の近くの方からの依頼です。見つけたらよろしく。父より"……だって」
わたしたちは送られてきた猫の写真を見て固まった。
「……マジかいな」
「出かけようって話したタイミングで?俺らどっからか見られてるわけ?」
「それはない。おれが気付くよーそんなのあったら。たまたまでしょ」
「……なんかごめん」
自分の親からなのに、今か!って思っちゃった。……ワンちゃん見つかったのは良かったけど。
でも、せっかくテストの息抜きで出かける話をしていたのに、皆をまた疲れさせるようなことはさせなくない……
「息抜きは四人で行ってきて?わたしが猫ちゃん探しするから。うちの事務所の依頼だしね」
ただでさえ、桜木の事務所に来た依頼に巻き込んでしまってるんだもの。これはわたし一人で──
「そんなことさせるわけないじゃん。俺も行く。その方が安全で効率もいい。蓮佳に拒否権あげないから」
「ウチも行くで。ウチとイチは護衛役もあるの忘れんとき。レンちゃん一人で行かせるわけないやろ?」
「おれも。猫探しながらレンレンとお出かけって思えばいいんだしね」
「当然僕も行きますよ。一緒に猫探そ。先輩」
この依頼は関係ないはずなのに、四人ともわたしに付き合ってくれると言ってくれた。
……甘えても、いいのかな。
「……うんっ。一緒にお願いするね」
頷いてみせれば、四人とも頷き返してくれて……
疲れてるはずなのに、ここにいる仲間は皆優しいな──



