探偵男子たちが強すぎる


──テストが近くなるにつれ、勉強に集中したいところなのに学校から帰ってきて夜ご飯の後、全員がリビングに集まると……

「……おい、この公式おかしいやろ。解けへんやん」
「わたしもここちょっと難しいかも」

夏音くんと同じところを解いていたら、手が止まってしまった。
どこを間違えたのか数式をじっと見てれば、

「蓮佳は公式あってるけどここの計算ミス。夏はバカなだけ」
「あん?」

ここ、と間違えた場所を壱弥くんが指摘してくれた。そのおかげで計算をやり直せば答えにたどり着く。

「解けた!ありがとう壱弥くん」
「そこ、間違えやすいから気をつけろ」

向かい側にいる壱弥くんはこうしてわたしが分からなくなった教科をひとつずつ教えてくれているから、大助かり。なんだけど……

「レンちゃんにだけデレデレしよって」
「分かる。先輩には優しいもんね」

教える壱弥くんを見て、黒相兄弟が意気投合。

「黙れ兄弟。俺はデレデレなんかしてない」

フンッと顔をそらす壱弥くん。

「してるやんな?」
「してるしてる」
「……うるさい!勉強しろ勉強を!」
「イチが一番うるさいわ」

はぁ!?、なんや、と言い合いから立ち上がる三人。

「またかー……毎日これじゃん。ものの数分で暴れ始めるこの展開。しかもシオシオも加わったから余計騒がしいねー」

リビングの少しあいたところからテーブル周りを三人は騒がしく走り回り、蹴りだのパンチだのし合っている。それで顔とか手とかに傷つくっちゃうし。
止めても繰り返されるから、もう止めることはしないで、この騒がしさをBGMと思いながらわたしと静空くんは勉強していた。