探偵男子たちが強すぎる


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ナワバリ観光の日以外、一応わたしたちは普通の中学生なわけで。放課後や休日には授業の小テストや間近になってきた中間テストの勉強に追われていた──

「嫌やぁ、数学ほんまわけわからんー……なぁイチーここなに?」
「だからこの公式使うんだってさっきも教えたじゃん。あてはめれば出来るし。俺、今違う教科してるから教科書見ろよ」

リビングに集まりノートや教科書を広げて、分からないところを聞いたり教えたり。
嫌そうにしながらも、壱弥くんは夏音くんに教えてるの、何度か見たけど微笑ましい。

「先輩たち、ちょっと息抜きでもしたら?」

そういえば、午前中から紫音くんはキッチンに入り浸っていて、一度も座っていない。
……なんだかいい香りがするし、何作ってたんだろ。

「紫音、お前なんで勉強せぇへんの?甘い匂いするしお菓子なんか作ってる場合ちゃうやろ」
「別に?授業ついていけてるし、僕は問題ないよ。……兄貴と違って頭いいから」
「一言多いねん……腹立つわー」

紫音くんに向けて、べーっと舌を出す夏音くんはグラスのジュースを一気飲みした。

「顔は似てても頭の出来は似てないんだな。おにーちゃん?」
「……あん?やるかイチ。勉強飽きてきたしええで?体動かそか」
「いいけど?俺も飽きてきたしさ」

眉間にしわを寄せながら椅子から立ち上がる二人。静空くんは全く気にせずパソコン見てるし、わたしが止めたほういい?

「あのさぁ、うるさくなるし散らかるからやめてくれない?お菓子にホコリかかる」