「うげぇ!!」
「誰だお前。ここに何の用?」
「壱弥くんたち……」
何でそんなに嫌そうな顔してるの……
リビングから覗かせる壱弥くんと夏音くんの顔がすごい歓迎していない表情だった。
すると、やってきた男の子は大きなため息をつく。
「はぁー……人の顔見て"うげぇ"とか、失礼すぎ。後、誰って聞くならまず自分から名乗って欲しいんですけど」
二人をにらみつける男の子に生意気……と、壱弥くんと夏音くんの眉間が険しくなる。そんな様子を見ても、この男の子は平然としたまま。
「……まぁええわ。こいつはウチの一つ下の弟、黒相紫音や」
壱弥くんと並びながら玄関まで歩いてきた夏音くんは、嫌そうにしながらも紹介してくれた。
やっぱり。どうりで似てるわけだよね。
「で、その弟が何しにきたんだよ」
「せや、何で来てんねん」
「依頼達成には体が大事、ってことで栄養係としてここに来たんだよ」
「はぁ?栄養係ぃ?あ、おい!」
わたしにニコッと微笑んで、紫音くんは二人を割って家に上がっていく。
紫音くんを追いかけて行けば、リビングではなくキッチンへと向かって行った。



