探偵男子たちが強すぎる


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やる気が出るようにと、お肉系ばかりを買って夜ご飯にすることが増え、壱弥くんと夏音くんのおかず争奪戦が日に日に激しさが増してきていた……。
それに明日に迫ったナワバリ観光。
だけどわたしはひとつ気がかりな事があった。

それは今週に観光しようと言った日の帰り道から。ずっと何かにつけられる、というより見られてる感じがしてて。

時には授業中、移動教室や体育中に異様な視線を感じ続けているのだけど……残念ながら感知圏内ではないみたいだからはっきりとしない。
だから、壱弥くんたちにはこの違和感のことは何も言っていない。
現に今も……グラウンドでの女子のランニング中、同じ場所を通る度に視線を感じついキョロキョロしながら走ってしまった。

──でも誰もそれらしき人はいない、か。

通行人はいても、こちらをじっと見つめる人は見当たらなかった。

「女子ー終わった者から水飲み休憩行ってきていいぞー」
「あ、はーい」

先生に返事をして、誰かいないのかもう一度確認してから水飲み場に向かった。

「蓮佳」

その途中、壱弥くんと夏音くんがやってきて。

「何かあったのか?なんか気にしてたっぽいから」
「ウチも気になっとったんよ。蓮佳ちゃんがいくら強い言うても、ウチら二人は護衛でもあるからな。何かあるなら相談して欲しい」

どうやら二人は違和感を感じるわたしの様子を気にかけていたみたい。
だから、ここ数日の視線の話をこっそりと話してみた。


「──そない視線があったとはな。蓮佳ちゃんのこと知ってて外から見とるんやろか」
「感知されない距離、ってことか。分かった。とりあえず俺とコイツで警戒する。蓮佳は無理に探したりしないこと」

「……うん、分かった」

次男子ー!、と先生が呼びかけ、"いいな?"とわたしに念を押してから壱弥くんと夏音くんはランニングへと戻った。