「いやだなぁ……そんな怖い顔しないでよ、男子たち。おれも協力者なんだから」
『協力者?』
わたしたち三人の声が重なり、静空くんは頷く。
「そうだよ。学校から来たとかいう名無しさんの依頼のことで、おれにも協力して欲しいとレンレンのお父さんからね」
「し、静空くんにも!?でも何で……」
「おれの親は探偵とかじゃないけど……おれが出来ることは三人と違うから。力仕事より、情報収集担当ってとこで依頼されたんだと思う」
……いつの間に。物理的強さだけでなく、頭脳的なメンバーも集めた、と。
「君たちに荒れている各学校のこととか、強いメンツの見た目とか、細かく情報収集して伝達すること。依頼がスムーズに進められるように。……簡単に言うと情報屋さんだね」
「ほーう、なるほどなぁ。ほなら、ウチらの家族構成や強さも調べ済み……なんやな?」
「そりゃあ大体の情報はね。例えば、黒相夏音くん、君は独学で覚えた格闘技が得意。女顔で細身ながらパワーに不足なし。宝田壱弥くんはパワーは劣るもスピードとテクニックがずば抜けてる……」
そして、と静空くんは横目にわたしを見た。
「レンレンは、幼少期から度々お父さんからつけられる尾行により、敵感知能力が身に付いた。現在その範囲は前後左右約十メートル。……軽く説明しただけだけど間違いは?」
すらすらと個々の特徴が並べられ、わたしたちはただ頷くことしか出来なかった。
夏音くんだけ『女顔は余計や』と言っていたけど。お互いのことを知れたことについては良かったと思う。



