探偵男子たちが強すぎる



──食堂でお昼を食べた後、わたしは余った時間を校内散策にあてていた。
どこに何があるか、一応把握しておきたくて。とりあえず庭の方をうろうろしている最中。

……でも、この学園何でこんな広いの?

創設当初から部活動に力を入れてるって、パンフレットにのってたけど……部の一つひとつの施設が広すぎる。
想像よりはるかに広い。ゆえに行きたい場所まで時間がかかるのがなぁ。
まぁ、慣れてしまえば気にならなくなるんだろうけど。
でもどこか最短ルートとか抜け道みたいなのないかな……生徒のみぞしる何か、みたいな。

……なんて、こんな綺麗な学園にはなさそう。壊れてるとこも見当たらないから。

「違うとこも行ってみようかな」

諦めて角を曲がったところで、

──ん?

背もたれのないベンチに横たわる男の子を見つけた。
天気がいいし、昼寝中かな。
多分普通に通り過ぎてもいいだろうけど、起こさないようにと距離をとって静かにベンチの前を過ぎた瞬間──

「……う"っ」

ドサッ、と後ろから聞こえた。

──今の絶対ベンチから落ちた音、だよね。

無視するわけにいかず肩ごしに振り向けば、案の定男の子は地面にいた。コンクリートだし、なかなか痛いはず。
これは声をかけたほうが──