複数居たほうがスムーズに行くのも間違いない。
それに……今まで、わたしのことをよそに依頼なんてしてこなかったのに、この二人へ依頼したということは……壱弥くんと夏音くんの事務所に相当な信頼があるからだ。
「敵じゃない証明もしたし、お腹すいたんだけど。俺、昼から何も食べてない」
「あーウチも空いとるわ。……意味のない蹴りをしたせいで余計に」
「あれはお前が勘違いしただけだろ。ていうか、どこから入ったのか答えろ」
「窓や」
「行儀悪い」
なにぃ!?、とまたはじまった。
あれ?でもこの展開はもしや……
「二人ともどこに住むの?」
「ここだけど」
「荷物、窓から入った時に二階の部屋に置いてきたで」
「え」
依頼についてもそうだけど、関わる全員に情報を共有しておいて欲しい。
共有していたら二人がにらみ合いしたり、わたしも侵入者だと思って警戒したりせず済んだのに!
「でもお前と隣の部屋はやだ」
「ウチも嫌や」
……しかも、仲良くやっていけるのかあやしい。
それでも、決まってしまったことはどうにもならないし。解決のために、ゆっくり親睦でも深めていくしか……
「えっと、じゃあこれからよろしくってことで」
「了解や」
「よろしく蓮佳」
にこりと笑ってくれる夏音くん。
クールな笑みを見せる壱弥くん。
「まずは夕ご飯を買いにスーパーへ行こっか」
二人はわたしの護衛、依頼仲間……そして、同居人になった。



