探偵男子たちが強すぎる


「……!」

フードを取った男の子は、黒髪にブルーの瞳。
そしてもう一人の子は紫髮をポニーテールにした男の子で瞳も紫。
照らされた二人はずいぶんと整った顔立ちで、一瞬息をのんだ。

「護衛対象確認、と。君かわええお顔やな」

紫髪の子はわたしを見て微笑む。

「ったく、ずっと暗い中にいたせいでまぶしいんだけど。ま、いいや。とりあえず俺はお前の敵じゃないことは確か。だから早くこっち来い」
「あかん!ウチの方においで言うたやろ」
「はぁ?」
「なんや」

リビングと玄関からのにらみ合いがはじまった。

「あー……状況を整理しない?」

このままじゃらちが明かないもの。


**


リビングに行ってなんとか、にらみ合いをする二人に大人しく座ってもらい、わたしも二人の向かい側に座った……のはいいんだけど。

「俺は、宝田壱弥(たからだいちや)。お前を護衛するよう頼まれたから、ここに来たんだ」
「ウチは、黒相夏音(くろあいかのん)。せやからそれは、ウチが依頼されたんや言うとるやろ」
「何言ってんだ。直々にちゃんと依頼が来てる」
「ウチに、な。見えすいたウソつくなや」
「嘘はそっちだろ?」

話が進まない。だけど一つ。

「依頼されたって、もしかしなくてもわたしのお父さんから、だよね?二人もお父さんが探偵事務所持ちなの?」

「そうだけど」
「せやで」


──……はぁ。"依頼"ってワードが出た時、うすうす感じていたけど、護衛ってわたしに一人暮らしをさせる気は全くなかったのね。