探偵男子たちが強すぎる

**


ひと気ないところで、お父さんに話の内容を連絡し終えてから、わたしは今日から住む家へと向かっていた。
星原学園は、実家からも事務所からも遠く、寮に入ると時間に厳しいこともあり、悩んだけど学園近くに小さな一軒家を借りた、とお父さんからは聞いている。
……買った、の間違いでは?とわたしは思っているけど。一人で過ごすことになる家なんだから、アパートでもなんでもいい。


「えっと……」

確かここの……住宅街の細い道を抜けた先にあるって言ってた小さな──

「……え」

ぜんっぜん、小さくない。むしろ大きい。
でも、一人で暮らすにはリッチな気分になれるかも!
不安よりも楽しみが勝り、早く行こうと走りかけた。だけど……一歩踏み出したところで、わたしの感知圏内(かんちけんない)だったようで。
一瞬にして楽しい気分から、戦闘モードへと切り替えなければいけないことに。


──誰かいる。それも……"ふたり"


匿名の主でも現れてくれたら、楽なのに。
なんてね、そんなことはまずない。
誰でもいいように、わたしはその場で軽く腕をほぐし、屈伸をしてから玄関へ向かった。


──二階に一人、か。


濃くなる感覚に、息を吐く。
一階と二階にわかれてあるのは作戦なのか否か。

どちらにせよ、結果は変わらない。
二人とも倒してしまえば良い話。そう思いながら、わたしは扉を開けた。