探偵男子たちが強すぎる

「待てコラ、シズとは言え譲らんぞウチは」
「後輩の僕が可愛くて好きだよね、先輩」
「お前にふさわしいのは俺だろ……」
「付き合いはまだ短いけど僕も立候補させてもらうからね」

えぇっ……

『はは!お父さんは応援してるから頑張れよ蓮──』

途中だけど、パソコンを閉じさせてもらった。
とりあえず今はこの空気から抜け出さないと。

「まず皆帰っ……」

「帰ったら俺の部屋に来て。二人になりたい」
「今日から、ウチとラブラブしよな?」

え、全然聞いてくれる気配がない。

「ダメだよ先輩、僕と料理しながらいっぱい色々しようね」

い、色々とは……?

「おれの膝枕、抱き枕、彼女枕になってくれるレンレンぼしゅー中」

彼女枕?

「僕、海外育ちだから……キスは挨拶と思ってね」
「いいぞお兄!その調子!」

有栖川兄妹までもが話を聞いていない。
完全にお父さんのせい!もうこうなれば……

「か、帰ろう!わたしに勝った人とデートするから!」

やけくそになりながら言い逃げするようにわたしは猛ダッシュをした。

「あ、蓮佳!待て!」
「そのデート権ウチが頂くわ!」
「後輩だからって絶対負けない!蓮佳先輩待って!」
「これからアピール頑張って行かないとだね」
「……うへぇ、おれ走るの?はっ、パトカー!って、だめか」


果たして、デート権も彼氏の座も、これからの生活もどうなるかな。

後ろからの声と足音、それに感じたことないドキドキに戸惑いながら、わたしは走り続けた──




fin