探偵男子たちが強すぎる

「……そう、わたしは桜井蓮佳。ねぇ桃井くん、負けたら仲間入りするって条件ならわたしからもいいよね」
「もちろん!」
「……皆に手を出すのは、わたしを倒してからにすること」

なんて、この条件をのもうがのまいが、どちらでもいいんだけど。一応ね。

「倒してから、か……おっけー!いいよ」

了承の笑みが向けられ、それをゴングにわたしと桃井くんの勝負が始まった──


「あはは!こっちだよー」

身軽さは二階から飛び降りたのを見て知っていたけど、飛んだり跳ねたりして避けられるから、遊ばれてる気分になる。

「……っ」

不規則に動かれ、一度も桃井くんをかすらない。

「ほらほら、こっちこっち」

でもその動きが致命的だと思って、わたしはひたすら攻撃し続けている。だいぶ力を抜いた空振りを。むやみに大振りしているように見えてるだろうけど、どうせよけられるなら全力でいく必要はない。
いくら身軽でも中学生。そう長く同じ動きは……続かないもの。

「よっとー!」

また、今度は蹴りを飛んでかわされた。
だけど、徐々に息が上がり高く派飛べなくなってる。
だからわたしはここぞとばかりに着地寸前のふくらはぎを足で払った。

「わわっ……!?」

当然バランスを崩した桃井くんをすかさず掴み床に倒した。そのままおおいかぶさり温存してきた力を最後の拳に──!

「って……あれ?」

思い切り振りかぶった時、下にいる桃井くんがすでに白目をむいていた。

「先輩!」

ステージ側から紫音くんが走ってきて。

「紫音くん、あっちは?」
「周り片して会長さんは任せてきた。だから倒す瞬間見れてラッキーだったけど……この子、真っ赤。しかも気絶してますね」

紫音くんはしゃがんで桃井くんの頬をつつく。