探偵男子たちが強すぎる

すぐ会釈をして顔をあげれば、


「やぁ、はじめまして。僕は生徒会長をしている白河千景(しらかわちかげ)。君は桜木蓮佳さんだね。どうぞよろしく」

正面に立っていた男の子──白河くんから、ふわりとした笑みが返ってきた。

「そしてこちらが学園の校長先生だよ」

ソファに座る渋めの校長先生に目を向け、改めて頭を下げる。

「よろしくお願いします」
「はい。……では早速なんだけど、まずは二人ともこちらに座ってもらえるかな」

向かい側に座るよううながされて、白河くんと共にソファに腰かける。
そして、少しの沈黙が流れた後、校長先生が口を開いた。

「……桜木さんのお父様から話は聞きました。私と、それから生徒会長である白河くんに共有しても良いと許可は得ているから、彼にも同席してもらっています」
「はい」

ちらり、と隣を見れば白河くんは今さっきのように微笑む。

「それで、たった一文の手紙……依頼書の内容について。カタカナで"ソト"とあったのは、まぎれもなく、よその地域や学校のことだと思われます」
「……よその地域、と言いますと?」
「僕たちが通うこの学園以外の生徒はあまりいいウワサを聞かないからね……」
「やっぱり荒れてるってことですか?」 

尋ねると、校長先生は苦い顔をし、白河くんは頷くかわりに、眉を下げ困ったような笑みを見せた。

「編入初日なのに、こんなことを言うのはあれだけど……」

言ってよいのか、という視線を白河くんは校長先生に向ける。すると、校長先生は大きく息を吐き、間をあけてからゆっくりと切り出した。

「……以前はヤンチャな学生さん同士の中でのみケンカやいざこざがあったようですが、丁度一年ほど前から、この学園の生徒も巻き込まれた、という話が毎月のように届いている状況でして……」

非常に悩ましい、と校長先生はソファにもたれる。