最強パティシエは、幼なじみに恋をする



「ねぇ、しずく。湊斗くんてば、本当にサッカーのことになると止まらないよね。普段は口数少ないのに、サッカーの話になると、まるで別人みたいになっちゃうんだから」

「だよね……でも、そういう真剣なところも、かっこいいんだよなあ」


そっと呟くと、途端に頬が熱くなるのを感じた。


七海は私の顔を見て、微笑んでいる。


そして七海はスマホを取り出し、私に画面を見せてきた。


「ねぇねぇ。しずく、湊斗くん! この前新しくできたカフェの限定モンブラン、知ってる?」


七海が見せてくれたスマホの画面には、宝石みたいにキラキラした美味しそうなモンブランの画像が写っていた。


「わあ、可愛い!」

「でしょでしょ? これ、すっごく可愛くて、今SNSでめっちゃバズってるんだよ! 今度みんなで食べに行かない?」


七海は目を輝かせながら、モンブランについて熱心に語り続ける。


「文化祭のときも思ったけど、森谷ってほんと、スイーツに詳しいんだな」


驚いたように、目を見開く湊斗。


七海のスイーツに対する知識の豊富さと、そのキラキラした世界観に、私だけでなく湊斗も思わず引き込まれていく。


「ねえ、湊斗くんはこのモンブランどう思う?」

「……ああ、悪くないな」


湊斗は少し照れたように、だけど真剣な眼差しでモンブランの画像を見てポツリと呟く。


「ふふっ、でしょー?」


湊斗の肯定的な返事に、七海もニコニコと嬉しそう。


そんな二人が可愛らしくて、私は思わず口元がゆるんでしまった。