最強パティシエは、幼なじみに恋をする



「わーっ!」

「すごい!」


教室に感嘆の声が響いたけれど、以前のように怖がるような声はもうなかった。


代わりに、キラキラとした憧れの光が、みんなの目に宿っているのがわかった。


それ以来、みんなは少しずつ私の力を信頼してくれるようになったみたいだ。


そして、数日後の放課後、掃除の時間。


クラスメイトみんなが力を合わせても、びくともしない大きな棚があった。


「……あの、手伝おうか?」


私が遠慮がちに声をかけると、みんなは笑顔で「ありがとう! それじゃあ、お願いしようかな」と言ってくれた。


「よいしょっ!」


私が棚をさっと持ち上げて移動させると、一瞬の静寂が教室を包んだ。


まずい。もしかして、またマラソン大会のときみたいに、引かれちゃった?


心臓がドキリと跳ねる。私が恐る恐る、後ろを振り返ると……