明るくていわゆる陽キャな彼は女に汚くて色んな人から嫌われていた。でも何故かクラスの端っこにいるいわゆる陰キャな私にちょっかいをかけてきたのだ。


「ねぇ、オレのことどう思う?」


その唐突に投げかけられた問いに私は___



その素行の悪さで高校を中退した彼はあれよあれよとファッションモデルなるものになっていた。だけど嫌われっぷりは健在で陽キャな性格に麗しい容姿であっという間にNO.1に上り詰めた彼には女だけではなく同僚のモデルからの嫉妬も集まっていた。陰キャな私はというと図書館司書になるべく大学進学を目指して勉強に勤しんでいた。今年何度目かの台風で雨嵐が吹き荒んでいたある日、彼から電話が来た。



「…あいたい」



そんないつもとは似つかわしくない弱々しい彼の声に私は___