あちらこちらで騒ぎまくり、寿司屋でとぼけ捲り、動画で荒れまくり、終いには「人生が嫌になった。」って人を殺す。
平成世代は精神的に病気なのかね? それとも産んだ親が悪いのかね?
 元も子もない馬鹿ばかり。 それでバカッターなんて人種が現れた。
あんなのはバカッターでも良かったーでもなく単なる馬鹿さ加減を知らない本当の馬鹿。
 太平洋のど真ん中で投げ捨ててきてもいいくらいの馬鹿。 救いたいとも思わない。
お供え物を盗んでくるやつも居るし寿司でペロペロしてるやつも居る。 駅で騒いでるやつも居れば撮り鉄を気取って馬鹿を見るやつも居る。
昔の大井川みたいに褌一丁で渡しの仕事でもさせてなさいよ。
  まともな仕事は出来ないんでしょうからねえ。 そこのお兄さん方。
 でもこうやって動画が炎上すると必ず個人を特定してばら撒くやつが現れる。 本当かどうかも分からないのに。
あくどい人間ってなあ、本性を出さないんだよ。 どっかで必ずカムフラージュするんだ。
ばら撒いた相手が別人だったら大変だぜ。 証拠はプラットホームに任せようぜ。
 そりゃな、顔と写した現場は特定できるだろうよ。 でもそれ以上は踏み込まないほうがいい。
後は警察様に任せるんだ。 とかって俺が言える柄じゃないけどさ。
 だって別人だったらあんたが名誉棄損でハチャメチャにやられるんだぜ。 遊んでたやつらよりも。
 今はまだまだバカッター処刑法が無いから処分だってまだまだ甘いよ。
謝られたら被害届だって下げざるを得なくなる時だって有る。 それだから後々のやつらが退かなくなるんだよ。
 バカッター処刑法をさっさと制定すべきだね。 一回やったら慰謝料3000万とか。
それも親族親類の援助は禁止。 あくまで本人に払わせること。
それくらいやらなきゃ無くならないよ。

 今や国会も静かなもんだよ。 年中無休だから騒ぎたくても騒げない。
期限が決まってたから騒げただけ。 臨時とか特別とか通常とかいう区分けが無くなったから騒ぎ隊も一蹴されたわけね。
ついでに言えば議員もずいぶんと減ったよ。 昔は500人くらい居たのにさあ。
今や衆議院も300人だぜ。 立候補条件も厳しくなったから馬鹿と金持ちとボンボンは出れなくなった。
おかげで審議もスムーズなんだよなあ。 昔みたいに何時間ももめるようなことすら無くなった。
 本当にやることをやったら国会も変われるんだよ。 やれるのにやらなかっただけ。
ダメだよなあ あれじゃあ。

 さてさて夜になりました。 麻理は食事を作ってから和之のほうに向きなおりました。 「あんた、本気なのね?」
「うん。」 「だったらきちんとお母さんたちにも挨拶をしてきなさい。 いつか私たちも行くから。」
「ありがとう。 芳美も喜ぶよ。」 「お前も、、、。」
「お父さんは黙ってて。」 「グ、、、。」
 「いいわね。 結婚するってことは相手の家族にも責任を持つってことよ。 そこまできちんと考えてる?」 「それは、、、。」
「だったら今からでも真剣に考えなさい。 奥さんはこの家族の一員になるの。 死ぬまでそうなのよ。」 「んだ。」
「だから黙ってて。」 拳骨が飛んできた。
 和之も真剣な顔で聞いている。 麻理はその顔を見てホッとしたようだ。
 「さあて、お風呂にでも入ろうか。 ねえ、お父さん。」 「あ、ああ。」
「縮こまらないでよ。」 「さっき思い切り殴られたから。」
「殴ってなんかないわよ。」 「殴ったわよ。 痛かったんだから。」
「あらそう。 ごめんなさいねえ 痛くて。」 「まったく、、、。」
さんざんに痛い思いをさせておいてあのまん丸い顔でニコッとするのであーる。 憎み切れない蒸し饅頭とでも言おうか。
 ここ30年、政界は右に左に激動を続けた。 あれはすごかった。
おばさんが首相になったもんだから野党はやいのやいのとヤジばかり飛ばして政策論争には1ミリも乗ってこない。 それどころか「気に入らない」の一点張りで不信任決議を出してきた。
おばさんは用意周到にそれを待っていた。 たくさんの政策を閣議決定したうえで解散総選挙に打って出たんだ。
結果はどうだった? 与党の大圧勝だった。
小さな政党はものの見事に吹き飛んだね。 「騒ぎ隊 一掃される。」って新聞が書いたくらいだ。
そしてあの大きな党も代表の責任を問うて分裂した。 憐れなくらいだった。
 その後、何度か反動は有ったがその中で2党対決の構図に集約されていったんだ。 その中で団体献金は完全廃止され、個人献金も完全透明化された。
そうそう、忘れてならないことは国会が通年化されたことだ。 これで騒ぎ隊の役目は完全に終わった。
 さらには犯罪歴 裁判歴の有る人間は立候補できない規定が導入され、それまででかい面をしていたあのおばさんたちも立てなくなったんだ。 やっとスッキリしたねえ。
 裁判を受けて判決を受けた人間がのうのうと国会に出てるなんておかしいよ。 韓国じゃないんだから。
そして役所も小さくなった。 警察 検察の捜査過程も可視化され弁護士の同席が義務化された。
あまりにも杜撰な印象操作と冤罪工作が多過ぎるから。 それによってどれほどの市民が故無き犯罪者に作られていったことか。
これには裁判所の関与も捨て切れない。 法の番人であるはずの彼らが法を歪めていたのだから。
 そういう意味では国民審査の在り方も大胆に変更されたよね。 対象者の動画での挨拶が絶対とされた。
なぜかって? それまでの国民審査は単なる○×審査になっていたからさ。
特に障碍者には情報が全く伝わらない。 それでいいのか?
 選挙に行っていきなりそんな紙を見せられたら困惑するよね。 情報が無いんだ。
ネットでも国民審査の情報はまず見付からない。 これはおかしいよ。
 風呂に入ると麻理は湯に浸かって俺の顔をジーーーーーっと見詰めるのであります。 「何か付いてるか?」
「目と鼻と口。」 「それが無かったらのっぺらぼうだよ。」
「そうねえ。 お父さん いつでも存在感が無いから。」 「俺は幽霊か?」
「じゃないの?」 「だったらこの世に居ないだろう。」
「それもそうね。」 笑いながら俺の肩に頭を載せる。
 もう30年、喧嘩しながら殴られながらここまで連れ添ってきた妻である。 あと何年こうしていられるだろう?
お互いに60を過ぎて余生をどうするか考えている。 麻理は何かを残したいらしい。
「お父さんと二人で何か残したいなあ。」 「何かって?」
「写真集とか旅行記とか、、、。」 「お前だったら完食記録でもいいんじゃないのか?」
「あのねえ、そこまでスイーツ好きじゃないから。」 「そばでもいいじゃない。」
「そばねえ。」 「何か有ったらそばを食べてたんだろう?」
「それはそうだけど、だからって、、、。」
 俺が体を洗おうとすると、、、。 「私が洗ってあげる。」って麻理が立ち上がった。
「珍しいなあ。」 「介護も必要なんだから洗う練習くらいしておかないとね。」
「じゃあ次は俺が洗ってやるよ。」 「いいわよ。 お父さんは見たいだけなんでしょう?」
「おいおい、言うなあ。 お前が先に倒れることだって有るんだぞ。」 「倒れたら病院で見てもらうわよ。」
「病院だってずいぶんと減ってるのにか?」 「見極めなきゃねえ。 変態だったら困るし、、、。」
「他人よりは俺のほうがいいだろう?」 「うーーん、親族はもっと嫌かもなあ。」
「おら、、、。」 体を洗ってもらいながら俺はこけた。
 「何してんのよーーーー?」 「お前がつまんねえことを言うから。」
「ごめんごめん。 触らせてあげるから許してちょ。」 「今だけ可愛くされてもなあ、、、。」
「許して許して許して。 ねえねえねえお父さん。」 「分かった分かった。 しゃあないなあ。」
 麻理はその真ん丸い顔を急接近させるのである。 びっくりしてその鼻に噛み付いた。
「やだなあ。 鼻ばかり食べないでよ。」 「だって振り向いたら鼻が有ったんだもん。」
「こっちのほうならいいわよ。」 そう言ってlサイズのお胸を顔の真ん前に見せびらかすのでありまーす。 堪んないわ この女。
 そんなわけで寝室に入ってからが大変。 追いかけっこをした末にベッドの中で汗だくになったのでありました。 よくやってるわ この年になっても。