偏差値で子供たちを振り分け、内申書で子供たちを鋳型に嵌め込み、受験戦争で青春をボロボロにする。 それが20世紀の教育だった。
そのためには文部省がどうしても必要だった。 でも今は偏差値も何も無い。
学習指導要領すら無用になったから10年前に文部省は廃止されたよ。 教育に役人は要らない。
ついでに言えば各地方のハローワークと労働基準監督署が一体になったから厚労省も要らなくなって廃棄されたね。
そのおかげで無駄な金をずいぶんと整理できたらしい。 さてこれからは独法を一つずつ潰していく時だ。
独法もとにかく無駄が多いからねえ。 日本経済の足を重くしてるのはこいつらなんだ。
さらに言えば農水省も廃止されたよ。 こいつらのおかげで無駄な政策が何十年も続いたんだからね。
【令和の米騒動】なんて言われてただろう。 あいつらは「俺たちは偉いんだ。 何をやっても間違いは無いんだ。」って馬鹿みたいに思い込んでるから形だけ辞めたはずの減反政策を続けてたんだね。
農家は生かさず殺さずその程度に抑えていた。 いや、抑えてると思っていた。
ところが令和の米騒動が余りにも沸騰したものだから自分たちの馬鹿さ加減が世間に露呈してしまった。 憐れなもんだ。
それでもしばらくは族議員を抱き込んで必死に抵抗したんだよ。 だけど族議員がどんどん撃ち落されて仲間が居なくなっちまった。
そこから一気に解体へ突き進んでいったんだな。 農家の人たちは喜んだ。
まあ、それをやってる間に訳も分からず空気だけを見て「米を増産しろ!」って喚いたアホが居たけど、、、。
田んぼってさあ簡単には作れないんだよね。 しっかり耕して水を引けるようにして土を慣らしてやっと植えられるようになるまでに数年掛かる。
休耕田を復活させるのも大変なんだよ。 休んでた田んぼを働かせるのって、、、。
人間だって療養した後は少しずつ仕事に慣らしていくだろう。 田んぼもそうだよ。
今更増やそうったって何年掛かるんだい? これまで数十年遊ばせ続けた田んぼだって有るんだぞ。
農水省のやつらが「何か有れば補助金を、、、。」なんてずーーーーーーーーーーーーっとやってきたもんだからさあ。
大帝さんは受けると思ったんだろう。 ところが無視されて終わりだった。 そりゃそうさ。
あのお方には国民目線なんて物はさらさら無かったんだから。 あの森森君も同じだったね。
今の時代、ネットの反応を見てないと流れに乗り遅れるんだ。 下っ端ならそれでいいかもしれんがね。
30年前だってそうだった。 ちょうど地上波よりネットのほうが力を持ち始めた頃だ。
ネット民の発信力を甘く見た連中は悉く痛い目に遭っている。 しょうがないよね。
それから30年。 政府だってネット民を高く評価している時代になった。 会議にだってネット民が召集されるようになったから。
有識者と呼ばれて好待遇をされていた先生方は悉くとまでは言わないが蹴り落されていったね。 知識より知恵が優先されるようになった。
そのせいかな、町の様子も変わってきたのは。
しかしまあ、この町は静かなもんだね。 喧嘩も無いし泥棒も居ない。
姉ちゃんもやらかさなくなったから俺だって安心して働くことが出来る。
カラスもいつも通りに電線に留まってワーワーカーカー騒いでる。 何を喋ってるんだろうなあ?
「お前はアホだ。」ってか? それはどうもありがとう。
この交番に務めて30年。 もう60でございます。
手錠は小判とかいうアホで売れない芸人を捕まえるのに使っただけ。 拳銃は結局使わなかった。
試し撃ちさえしなかったんだ。 結局はそれで良かったのかな?
今日もゆったりと雲が流れている。 空の下では人間様がチョコチョコと動き回ってる。
相変わらず小さいもんだなあ。 あの雲みたいに大きかったらどうだったんだろう?
地球は終わってたな。 たぶんそうだ。
麻理と結婚して30年。 100万トントンカチで殴られ続けて30年。
「あら、そう。 痛かったのね? ごめんなさい。」 「毎回毎回、頭が吹き飛ぶんじゃないかって思ったよ。」
「そうよねえ。 私の拳骨は痛いからねえ。 っててめえが変なことするからじゃねえか!」 ってまた飛んできた。
飽きない夫婦だなあ。 これでも夜の営みは激しいんですよ。
「ってか、そんなことをばらすな。 馬鹿。」 麻理は立ち上がると窓を開けた。
「今日も静かねえ。」 「だよ。 誰も居ないみたい。」
「そうねえ。 いずれは私たちも居なくなるんだもんねえ。」 「寂しいこと言うなよ。」
「だってほんとのことじゃない。」 「そりゃそうだけどさあ。」
「甘えたいの?」 「そうでーちゅ。」
「きもいってば。 お父さんはすぐそれだから嫌なの。」 「ごめんごめん。」
「分かってないでしょ?」 「うん。」
「素直でよろしい。」 「言っちゃった。」
いつもいつもこうなんだよなあ。 麻理には逆らえない。
気付いたら丸め込まれていていいようにあしらわれている。 これでいいのかなあ?
いいんだよね? たぶん。
今でも時々目にするけど「あの人のこの真相がやばすぎる。」とか言って捲し立てる動画が有る。 ほんとに取材してから撮ってるのかねえ?
俺はもちろんそんなのは見ないよ。 お茶の摘まみにもならないから。
だいたいさあ、「死んでいた。」って言う人だって何処を探してもそんな情報が出てこないじゃないか。 紛らわしいのはやめてほしいなあ。
本人は訴えないのかね? 訴えてもいいと思うんだが、、、。
離婚しようが事件を起こそうがいいじゃないか。 そいつの人生なんだから。
その人に何か有ればお前に不幸でも訪れるのか? それとも事件が起きれば金でも入るのか?
まったくさあ、そういう動画は処分してほしいもんだよなあ。 気分悪くなる。
さてさて今夜も楽しみなお風呂タイムが来ましたです。 「楽しんでるのはお父さんだけよ。」
麻理は澄ました顔で脱衣所に入っていきます。 入ろうとしたらドアを閉められちゃった。
「おいおい、顔を挟んだだろうがよ。」 「どんくさい人ねえ。 入って。」
麻理がドアを開ける。 やっと中へ入った俺は服を脱ぎ始める。
この家も古くなったなあ。 あっちこっち歪んできたよ。
「そりゃそうよ。 あなたが激しいから。」 「それとこれとは関係無いと思いますが、、、。」
「関係有るわよ。 やるたびにギシギシ言ってるんだから。」 「古イモーテルの古いベッドじゃないんだから、、、。」
「この家だって相当に古いのよ。 そこに無理して住んでるんですからね。」 「じゃあ引っ越すか?」
「あなたの退職金が入ったらマンションにでも引っ越すわ。」 「夫婦でか?」
「うーーーん、私だけよ。」 「が、、、。」
「あらあら悪かった?」 「思いっ切り悪いでしゅ。」
「そっか。 じゃあ和之と二人で引っ越そうかな。」 「余計に悪いです。」
「そうかなあ? あたしたち親子なのよ。」 「そりゃそうだろうけど、、、。」
「分かった。 じゃあ、あなたが死んだら引っ越すわ。」 「何だそれ?」
ニコニコしながら浴室のドアを開けて入っていく麻理に俺は何も言えないのですわ。 しょんぼり。
そのためには文部省がどうしても必要だった。 でも今は偏差値も何も無い。
学習指導要領すら無用になったから10年前に文部省は廃止されたよ。 教育に役人は要らない。
ついでに言えば各地方のハローワークと労働基準監督署が一体になったから厚労省も要らなくなって廃棄されたね。
そのおかげで無駄な金をずいぶんと整理できたらしい。 さてこれからは独法を一つずつ潰していく時だ。
独法もとにかく無駄が多いからねえ。 日本経済の足を重くしてるのはこいつらなんだ。
さらに言えば農水省も廃止されたよ。 こいつらのおかげで無駄な政策が何十年も続いたんだからね。
【令和の米騒動】なんて言われてただろう。 あいつらは「俺たちは偉いんだ。 何をやっても間違いは無いんだ。」って馬鹿みたいに思い込んでるから形だけ辞めたはずの減反政策を続けてたんだね。
農家は生かさず殺さずその程度に抑えていた。 いや、抑えてると思っていた。
ところが令和の米騒動が余りにも沸騰したものだから自分たちの馬鹿さ加減が世間に露呈してしまった。 憐れなもんだ。
それでもしばらくは族議員を抱き込んで必死に抵抗したんだよ。 だけど族議員がどんどん撃ち落されて仲間が居なくなっちまった。
そこから一気に解体へ突き進んでいったんだな。 農家の人たちは喜んだ。
まあ、それをやってる間に訳も分からず空気だけを見て「米を増産しろ!」って喚いたアホが居たけど、、、。
田んぼってさあ簡単には作れないんだよね。 しっかり耕して水を引けるようにして土を慣らしてやっと植えられるようになるまでに数年掛かる。
休耕田を復活させるのも大変なんだよ。 休んでた田んぼを働かせるのって、、、。
人間だって療養した後は少しずつ仕事に慣らしていくだろう。 田んぼもそうだよ。
今更増やそうったって何年掛かるんだい? これまで数十年遊ばせ続けた田んぼだって有るんだぞ。
農水省のやつらが「何か有れば補助金を、、、。」なんてずーーーーーーーーーーーーっとやってきたもんだからさあ。
大帝さんは受けると思ったんだろう。 ところが無視されて終わりだった。 そりゃそうさ。
あのお方には国民目線なんて物はさらさら無かったんだから。 あの森森君も同じだったね。
今の時代、ネットの反応を見てないと流れに乗り遅れるんだ。 下っ端ならそれでいいかもしれんがね。
30年前だってそうだった。 ちょうど地上波よりネットのほうが力を持ち始めた頃だ。
ネット民の発信力を甘く見た連中は悉く痛い目に遭っている。 しょうがないよね。
それから30年。 政府だってネット民を高く評価している時代になった。 会議にだってネット民が召集されるようになったから。
有識者と呼ばれて好待遇をされていた先生方は悉くとまでは言わないが蹴り落されていったね。 知識より知恵が優先されるようになった。
そのせいかな、町の様子も変わってきたのは。
しかしまあ、この町は静かなもんだね。 喧嘩も無いし泥棒も居ない。
姉ちゃんもやらかさなくなったから俺だって安心して働くことが出来る。
カラスもいつも通りに電線に留まってワーワーカーカー騒いでる。 何を喋ってるんだろうなあ?
「お前はアホだ。」ってか? それはどうもありがとう。
この交番に務めて30年。 もう60でございます。
手錠は小判とかいうアホで売れない芸人を捕まえるのに使っただけ。 拳銃は結局使わなかった。
試し撃ちさえしなかったんだ。 結局はそれで良かったのかな?
今日もゆったりと雲が流れている。 空の下では人間様がチョコチョコと動き回ってる。
相変わらず小さいもんだなあ。 あの雲みたいに大きかったらどうだったんだろう?
地球は終わってたな。 たぶんそうだ。
麻理と結婚して30年。 100万トントンカチで殴られ続けて30年。
「あら、そう。 痛かったのね? ごめんなさい。」 「毎回毎回、頭が吹き飛ぶんじゃないかって思ったよ。」
「そうよねえ。 私の拳骨は痛いからねえ。 っててめえが変なことするからじゃねえか!」 ってまた飛んできた。
飽きない夫婦だなあ。 これでも夜の営みは激しいんですよ。
「ってか、そんなことをばらすな。 馬鹿。」 麻理は立ち上がると窓を開けた。
「今日も静かねえ。」 「だよ。 誰も居ないみたい。」
「そうねえ。 いずれは私たちも居なくなるんだもんねえ。」 「寂しいこと言うなよ。」
「だってほんとのことじゃない。」 「そりゃそうだけどさあ。」
「甘えたいの?」 「そうでーちゅ。」
「きもいってば。 お父さんはすぐそれだから嫌なの。」 「ごめんごめん。」
「分かってないでしょ?」 「うん。」
「素直でよろしい。」 「言っちゃった。」
いつもいつもこうなんだよなあ。 麻理には逆らえない。
気付いたら丸め込まれていていいようにあしらわれている。 これでいいのかなあ?
いいんだよね? たぶん。
今でも時々目にするけど「あの人のこの真相がやばすぎる。」とか言って捲し立てる動画が有る。 ほんとに取材してから撮ってるのかねえ?
俺はもちろんそんなのは見ないよ。 お茶の摘まみにもならないから。
だいたいさあ、「死んでいた。」って言う人だって何処を探してもそんな情報が出てこないじゃないか。 紛らわしいのはやめてほしいなあ。
本人は訴えないのかね? 訴えてもいいと思うんだが、、、。
離婚しようが事件を起こそうがいいじゃないか。 そいつの人生なんだから。
その人に何か有ればお前に不幸でも訪れるのか? それとも事件が起きれば金でも入るのか?
まったくさあ、そういう動画は処分してほしいもんだよなあ。 気分悪くなる。
さてさて今夜も楽しみなお風呂タイムが来ましたです。 「楽しんでるのはお父さんだけよ。」
麻理は澄ました顔で脱衣所に入っていきます。 入ろうとしたらドアを閉められちゃった。
「おいおい、顔を挟んだだろうがよ。」 「どんくさい人ねえ。 入って。」
麻理がドアを開ける。 やっと中へ入った俺は服を脱ぎ始める。
この家も古くなったなあ。 あっちこっち歪んできたよ。
「そりゃそうよ。 あなたが激しいから。」 「それとこれとは関係無いと思いますが、、、。」
「関係有るわよ。 やるたびにギシギシ言ってるんだから。」 「古イモーテルの古いベッドじゃないんだから、、、。」
「この家だって相当に古いのよ。 そこに無理して住んでるんですからね。」 「じゃあ引っ越すか?」
「あなたの退職金が入ったらマンションにでも引っ越すわ。」 「夫婦でか?」
「うーーーん、私だけよ。」 「が、、、。」
「あらあら悪かった?」 「思いっ切り悪いでしゅ。」
「そっか。 じゃあ和之と二人で引っ越そうかな。」 「余計に悪いです。」
「そうかなあ? あたしたち親子なのよ。」 「そりゃそうだろうけど、、、。」
「分かった。 じゃあ、あなたが死んだら引っ越すわ。」 「何だそれ?」
ニコニコしながら浴室のドアを開けて入っていく麻理に俺は何も言えないのですわ。 しょんぼり。

