「まあ、最後のひとりになるまで自殺強要は続くだろうな」
と和幸が広げたままの布団に寝転がる。
時計の針は、すでに二時。
「最悪、あのメンバー以外にも『気付いて』って呼び掛けて、当然みてぇに『気付いて』もらえねぇで、次の自殺を強要することになるぜ」
「っ、そんなこと、教会条約がなくても許しません……」
楓が歯軋りをすると、真輝が立ち上がった。
「それなら、推理することよ。ここにいるのは、達観できる者、超越した者、永きを生きる者、真実を知る者、知識ある者……実力者揃いよ」
その手が、電気の紐を掴む。
「あとはだれが犯人の心理へ至るか。殺人の解明は、結局はそういうことだわ。……さあ、もう寝ましょう。あとはひとりで考える時間よ」
そしてカチン、と電気が消えた。
夜が、過ぎ行く。
と和幸が広げたままの布団に寝転がる。
時計の針は、すでに二時。
「最悪、あのメンバー以外にも『気付いて』って呼び掛けて、当然みてぇに『気付いて』もらえねぇで、次の自殺を強要することになるぜ」
「っ、そんなこと、教会条約がなくても許しません……」
楓が歯軋りをすると、真輝が立ち上がった。
「それなら、推理することよ。ここにいるのは、達観できる者、超越した者、永きを生きる者、真実を知る者、知識ある者……実力者揃いよ」
その手が、電気の紐を掴む。
「あとはだれが犯人の心理へ至るか。殺人の解明は、結局はそういうことだわ。……さあ、もう寝ましょう。あとはひとりで考える時間よ」
そしてカチン、と電気が消えた。
夜が、過ぎ行く。