花集 春

どこか遠くへ消えたいと
彼女はまた死を望む
僕が生きてと伝えると
彼女はしょうがないなと笑ってみせる

彼女が無理をする繰り返し
やがて光は灯らなくなり
どこか貼り付けたような笑顔で
今日も僕に笑いかける

誤魔化されることの繰り返し
彼女は僕に隠し事が増えた
どこか嫌な予感がしながらも
聞けないでまた今日を過ごす