花集 春


視界に映り込むすみれの花
淡い紫色の美しい花
もしも死ぬというのならば
私はすみれの花になりたい

世界がどこか遠くへ離れてく
私は一体何処にいるのだろう
降り注ぐ雨粒の方へ視線を向けても
雨など降っていなくて意識をてばなす