花集 春


彼の夢にお邪魔した
彼に下を向くなって怒った
私の死に囚われたまま
生きてほしくなかったから

彼の夢にまたお邪魔した
ずっと見守ってるって伝えた
だから乗り越えてと言った
これが私にできる唯一の償いだから

彼の傍にずっと居続ける
彼は前を向くようになった
それでも私を愛し続けるらしい
だから私も彼を愛し続ける
彼が私を忘れてしまうその日まで