ずっと、アメリカにいたのに。


いつ戻って来たの?


りょー君が教室を見まわした。


目が合った。


りょー君が驚いた顔をした。


「みーちゃん?」


その声に、クラスが静かになった。


「みーちゃんだよね?」


りょー君が私に近づいた。


「うん。りょー君だよね?」


「そうだよ。うわーすっげー懐かしい。」


「ほんと。十年ぶりくらい?」


「そうだよ。会いたかった。」


「ちょ・・りょー君!?」


りょー君が私に抱きついた。