龍矢が立ちあがった。


「龍矢?」


「行くんだろ?」


「うん。」


差し出された手を握る。


一緒に歩いて行く。


学校じゃない龍矢の世界。


今まで、一緒のものを見てると思ってた。


でも。


いざ、龍矢が社長という立場に立つと。


私は全然だめで。


背伸びしないと龍矢の隣にはいれなくて。


だから。


あんな言葉に落ち込んだり。


涙流したり。


たぶんこれが私を子供に見せてる原因。


もっとちゃんとした、大人なら。