君の隣。




高校生最後の3学期がはじまり、
2月に入ったら卒業式の練習が始まった


卒業式の練習が始まると本当に卒業しちゃうのか…と実感が湧いてきた

わたしは毎日のように明里と

"卒業したくなーい"
"明里と一緒にいたーい"

とぼやいていた



そうこうしているうちに卒業式前日、

勇斗からメールが届いた

((柚那ー、電話していい?))


((いいよー))

と送るとすぐに電話がかかってきた


「もしもーし、いきなり電話ごめんな
柚那に話したいことがあって」


「どうしたの?電話なんて珍しいじゃん」


「ついに明日卒業式だなー、
柚那にお願いがあってさ、
明日俺の第2ボタンをもらってほしいんだ」


「え!?わたしでいいの?」

「うん、柚那がいいんだ
告白まではいかないけど…俺振られてるし?笑
俺の中でいちばん大切な人に渡したいと思ったんだ」


「…わかった、勇斗がそれでいいなら」


「うん、ありがとな
明日卒業式終わったあとまた連絡するよ」




そう話をして電話を切った