君の隣。




学校も冬休みに入りクリスマスが過ぎた

クリスマスは明里といろいろ持ち寄ってクリスマスパーティーを開いて楽しく終わった

新太の気持ちのことは明里にも、もちろん勇斗にも話してはいない



年が明ける前に新太から((ピアスを渡したい))と連絡があった

会ってもいいものかどうか悩んだけれど会うことにした
きっと新太に対して少し気持ちが向いてきたのかもしれない


会う場所は新太の家になった
新太はわたしたち2人が一緒にいる姿を誰かに見られるのを嫌がった



電車に乗って新太の家に向かう
久しぶりに見るこの景色は何も変わっていなくてなんだか懐かしかった

新太のマンションに着いてインターホンを押す
お母さんが出たらどんな顔をして会えばいいのだろうかと思っていたけれど家には新太以外誰もいなかった



「お邪魔します」

新太の部屋に入って久しぶりに直接会って話をした


「こうやって話すの久しぶりだね」

「そうだな、
今日は来てくれてありがとう」


机の引き出しからピアスを取り出して渡してくれた

わたしは鞄から自分が持っていた片方のピアスを取り出して今新太から渡されたピアスと合わせて自分に身につけた


「柚那、やっぱりそれ似合うな」


そう言って新太はわたしにキスをした


わたしは抵抗しなかった






そしてわたしたちはそのまま体を重ねた