週明け学校に向かう
わたしと新太は結局まだ連絡を取り合っていた
朝明里と会って早々に話をする
「明里~、メールじゃ話せなかったんだけど実は今新太と連絡取り合ってる」
「えぇ!!どういう展開?!
新太って年下の彼女いなかったっけ?」
「少し前に別れたって聞いたよ
わたし的には今は何も考えないで連絡取り合ってる」
明里の反応は意外だった
新太と連絡を取り合っていることを明里に伝えると明里はきっと怒るだろうなと思っていた
けれど"まぁ、別に柚那が悲しいとか辛いとか無いんだったらいいんじゃない?"と平然と話していた
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新太とのメールは大した事ないメールの内容だった
進学はどうするのか
休みの日は何をしてるのか
そんなメールのやり取りをしていると新太から
((今電話できる?))
とメールがきた
((できるよ))と返信すると新太から電話がかかってきた
「久しぶりに電話したな
柚那にお願いがあって、もうすぐクリスマスだろ?
クリスマス予定が無いなら俺と一緒に過ごしてほしいと思ってる
クリスマス一緒に過ごしてくれないか?」
「…ごめん、クリスマスはもう予定が入ってて
明里と一緒に過ごす約束してる」
「 そうか、わかった、ありがとな
それと…
都合の良いことを言ってるのはわかってるし、こんなこと俺が言う資格は無いのかもしれないけどそれでも聞いて欲しくて…
また柚那と付き合いたいと思ってる
でもすぐに付き合えると思ってないし今すぐ答えを聞こうとも思ってない
信じてもらえるように頑張りたいんだ
身勝手だけどこのことは誰にも話さないでいてほしい」
"もう付き合えない"とはすぐに言えなかった
突き放すことができなかった
「気持ちはわかった」
とだけ答えて電話を切った
