君の隣。



アイスを食べ終わりお店を後にした

「このあとどうする?夜景でも見に行く?」

そう聞かれたけれどわたしは早く帰りたかった

「ごめんね、うち門限があってもうそろそろ帰らなきゃ
また近くのコンビニで降ろしてもらえるかな?」

と嘘を言ってしまった

わたしにはその時間の門限は無かったし自宅の場所を和也くんに知られたくなかった

コンビニで降ろしてもらってそのまま和也くんとは別れた


自宅に着くと和也くんから連絡がきていて
((楽しかった、またよかったら一緒に出かけよう))

ときていたがわたしはもう会う気はなかった



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次の日、朝学校で明里に会うと第一声で
「おはよ!!ねぇ!昨日どうだったの?」

と聞いてきたので一部始終を話した

すると明里は
「うわー、それはないね、
一緒に居たくないのわかるよ、うん、
気乗りしなかったのはなんとなくそういう人って感じてたからじゃない?」


と言っていて"もう会う気ないかも"と話すと"そんなの会わなくていいよ~"と楽天的に言っていた


明里のこういった屈託のない人柄に救われることが多かった






その日の夜、勇斗といつものように連絡を取り合っていると

((最近男の人と一緒に出かけたんだって?
野球部のやつが俺に話してきたよ))

((そう!そう!
連絡先聞かれて出かけることになったんだけどそれが最悪でさ…………))

とメールで勇斗にすべて話した

((もうそいつと会う気ないんだろ?
まあ、柚那が変な男に引っかからなくてよかったよ笑))


といつも通り勇斗は話を聞いてくれていた