君の隣。



ひとりひとり聞いていくと梨花の番になった

「味はどうする?」

「あ、じゃあいちごで」

たったその会話でもわたしは腹が立った


味を聞いたのはわたしだけれども当たり前かのように言う梨花の態度に不快感さえ覚えた


ひと通りオーダーを聞き準備をしてアイスを持っていく


かなり大人な対応ができたと自分自身を褒めてあげたい笑


食事が終わり会計はわたしが対応した


そのとき梨花が話しかけてきた

「うちら別れたよ
あんなやつ別れて正解だよ」







…は?





誰に対して言ってんの?


とは言わなかったけれど何も返事をせず冷ややかな目で梨花を見ていた



わたしから返事が返ってこないからか梨花はそのまま店を出て行った




バイトが終わりバイトの帰り道わたしは涙が止まらなかった

悲しいから泣いてるのではなくて
悔しかった

新太も悪いけどあんなやつに傷つけられていろんな人に裏切られて心が崩壊しそうででもなんとか踏ん張って今まできたのに
"あんなやつ別れて正解だよ"
のひとことで片付けられて
わたしの傷ついた気持ちとかあの時の苦しい気持ちはなんだったんだろう


少しでもわたしに対して負い目を感じていると思っていたのに…