君の隣。




高校生最後の学園祭と体育祭の練習が始まった


わたしと明里は2年生の時と同じダンスパフォーマンスチームを選択した

わたしはHIPHOPのダンス経験者であることからチーム長に選ばれ明里はその補佐として副チーム長になった

梨花もダンスパフォーマンスチームを選択して
新太は団長になったようだった

また夏休み中、梨花と新太2人に毎日顔を合わすことになると思うと憂鬱だった

勇斗は系列長になって毎日忙しそうにしていた


学園祭と体育祭の準備でいちばん忙しいし大変なのは系列長だ


勇斗はメールで

((忙しすぎて笑えてくるくらい笑
系列長も忙しいけどダンスのチーム長もいろいろ忙しいだろ?))

というようなやりとりをよくしていた




ある日勇斗とメールをしていると
((柚那ー、俺さ後輩から告白されたんだ
同じ系列の後輩で今は学園祭の準備で忙しいしその子のこと好きじゃないしでもちろん断ったんだけどさ、

まあ、これを柚那に話してどうってことでもないんだけど))


((モテる男は大変だね~
勇斗が知らないだけで勇斗のことかっこいいとか話してみたいとかっていう女子結構いるよ笑))


((そうなの?!笑))


そんな話をしていたけどわたしの気持ちは複雑だ

自分の気持ちに蓋をしたけれどなぜか焦る自分もいるし勇斗のいちばんの理解者でいたいと思う自分もいる…



でもダメだ、
わたしは勇斗と友達でいることに決めたんだとあらためて思い決心した