君の隣。


帰り道は話が弾んでとてもたのしかった
こういう風に何も気を使わずに話せるなんて心地いいな~
と思っていたら自宅が見えてきた

自宅の前のところまでくると人影が見えて
「柚那~!!」
と声をかけられた







お母さんだった
勇斗に"お母さんだ"と言うと、自転車から降りて
「こんばんは!!」と挨拶をしていた

「お母さん今帰り?
帰り道暗くて危ないからって勇斗に送ってもらった」

と言うと

「はじめまして!柚那さんと同じ高校の鈴村勇斗と言います!」


「あら~!あなたが勇斗くんね!わざわざありがとう!」


と言葉を交わしていた

実はお母さんといろいろ話をする時に明里や勇斗の話をしていたからお母さんは勇斗の存在をすでに知っていた


「あ!そうだ!
勇斗くんまだ時間ある?
晩ごはんだけでも食べてってー!」

とお母さんがいきなり言ってきたから

「急にそんなこと言っても迷惑だよ!
それに勇斗のお母さんだってごはん用意してると思うし」


「ご迷惑じゃなければごちそうになります!
僕たくさん食べれるんで家に帰ってもごはんは食べれます!」


と勇斗が言うと"よかった~!中へどうぞ"と先にお母さんは自宅へ入って行った


勇斗に
「本当によかったの?
急でごめんね」

と言うと

「全然大丈夫だよ!
むしろありがたいくらいだよ」

と笑って答えてくれた


勇斗がわたしの家でごはんを食べていくことになってわたしはドキドキしながら勇斗と自宅に入っていった