君の隣。



3年生に進級してクラスにも慣れてきた頃わたしは勇斗と連絡を取り合っていた

メールの内容は他愛もない話だ

最近わたしは悩んでいた


勇斗のこと好きかもしれない…


勇斗は優しいしわたしにとってはなんでも話せる相手だった
でも、明里と勇斗は別れたばかりだし何よりも明里の元カレだ




そのことで悩んでいたある日、

その日は部活を終えて帰ろうとしていた

駐輪場にいたらちょうど部活が終わった勇斗から"今から帰り?"と声をかけられた

"うん"と答えると真美と明里がいないことを聞かれた

真美は彼氏と一緒に帰って明里は家の用事があって今日は部活には来ていなかった

そのことを勇斗に伝えると"ちょっと待ってて"と言って野球部のメンバーのもとに行ってしまった


メンバーに何かを伝えて戻ってくると

「家まで送るよ  
一緒に帰ろ」

と勇斗は言った

家が真逆の方向だし勇斗の帰りも遅くなるからと断ったけれど
"もう暗いしひとりで帰るなら心配だから送らせてよ"
と言ってくれて送ってもらうことになった