君の隣。



わたしのクラスの担任は生徒に親しみやすい先生で関西出身のサバサバしている性格の先生だった

2年生の最後にその先生が

「3年のクラスで一緒のクラスになりたくないやつがもしいたらコソッと紙に書いてもってこいよー」

と冗談まじりに生徒に話していた


みんな本当に書いていたかわからないが先生のもとに紙を持っていく生徒が多かった

そのうちのひとりがわたしだ

わたしは紙に新太と梨花の名前を書いた


紙を持って行く時に先生と目が合った

わたしの"お願いしまーす"のひとことだけで言葉を交わすことはなかったけれど先生はわたしの事情を全て知っているような感じだった



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春になりわたしたちは3年生に進級した

クラスメイトを確認すると新太と梨花の名前は無かった
とりあえず一安心だ

それに同じクラスに明里の名前があった

わたしたちは喜んだ

そして担任は2年生の時の担任と同じ先生だった
「またお前の担任かー笑」
と先生は笑っていたけどわたしは安堵した


わたしと明里は3組
真美は6組
新太は1組
梨花は2組
勇斗はそのまま理系を進級したかたちとなった