君の隣。




相変わらず梨花からの見せつけのようなものは続いていたけれど気にしないようにしていた


クリスマスが近づいてきたある日わたしは明里とバイトに入っていた


オープン前の準備の時に12月の予約を確認する

今年は彼氏もいないからクリスマスにバイトを入れていた

25日の予約を確認すると2名での予約が何組か入っていた


名前を見るとその中に"下崎"と言う名前が書いてあった
わたしは胸騒ぎがした


明里に
「これどう思う?下崎なんて苗字あまりいないと思うんだけどあり得る?」

と聞いてみた

「まさか…
そこまでする?
でも確かに下崎なんて苗字滅多にみないよね…
柚那と新太の苗字が一緒ってこともびっくりって感じなのに…

とりあえず店長にこの人たちの担当にならないように調整してもらお!」


店長とはたまに恋愛の話をしていたこともあって事情を説明すると快く受け入れてくれた



もし本当にあの2人だったらどういうつもりで予約をしたんだろう
新太はわたしのバイト先を知ってるはずだしおそらく梨花も知ってるはず


きっと違う人たちだろうと思った