君の隣。



美波と新太と3人で話すようになってしばらくした頃、その中に勇斗(ゆうと)も加わるようになった


鈴村勇斗(すずむらゆうと)
1年5組 野球部
新太と同じクラス
出席番号が新太と前後で仲良くなり、そのつながりでわたしたちと知り合った



勇斗とはじめて顔を合わせたときわたしはすでに勇斗の存在を知っていた


そう、わたしが高校の初登校の日隣のクラスから出てくる

[坊主頭で背が高くて顔が小さい印象をもった人]


それが勇斗だったのだ


美波とわたしはクラスが違うのでだいたい4人でいる時は授業と授業の間の休み時間に廊下で一緒にいることが多かった


4人でいるときはそれぞれの部活の話や趣味の話、恋愛の話などなんでも話をしていた

もちろん詳しくは話していないけれど雅人とのことも話をしていた


わたしは雅人のことをやっと忘れることができていた

美波は推しの芸能人にぞっこん
新太と勇斗は同じクラスの女の子とそれぞれ上手くいっている

そんな状況だった





しばらくすると新太と勇斗はほぼ同じ時期に気になっていた子とそれぞれ付き合うことができた

恋愛の話は聞いていたから2人から報告があった
おめでとうの気持ちと彼女が気にするからこうやって4人で話することも控えなきゃいけないかな?という少し寂しい気持ちもあった