君の隣。



「そんなことがあったなんて知らなかった…
わたしのために勇斗は新太と話してくれたのにそんなことになっちゃって…申し訳ない…」


「勇斗は自分が新太と喧嘩したことよりも自分のせいで新太と柚那が別れることになってしまったんじゃないかと気にしてたよ」
と明里が言った

「そんな…勇斗のせいじゃないのに…」

「まあ、柚那にそんな顔してほしくてこの話したわけじゃないからさ!
それにしても新太なんでイライラしたんだろうね、
なんか前の新太とは違うよね…」



いろいろ話をしていたら帰る時間になり明里とは別れた




帰りの電車でさっき明里と話していた内容を思い出していた
正直複雑だった

明里の"前の新太とは違う"のことばその通りだと思う
勇斗にそんな言葉を言うような人ではなかった

それでもまだわたしは新太のことが好きなようだ


新太は変わってしまったんだろうか?
それとも付き合っていた頃の新太を追い求めているのかな


そんなことを考えていると電車は駅に着いてしまった



帰宅して夕飯とお風呂を済ませる


部屋に戻ったときにどうしようか迷った
新太にメールを送ろうか…


((久しぶり!
何してるかなー?と思って))


そんなメールしか思いつかなかった

新太にメールを送るとしばらくして返信があった

((久しぶり
今日は部活が休みだったから家にいたよ))

案外普通の返信だった


その日は結局"おやすみ"と言われてメールが終わってしまった

でもメールできただけでもいいか…

と思っていた