君の隣。




……………



……………





「…柚那?」



「…あぁ…ごめん、
それじゃあ…3時に帰ってきたっていうのも
嘘かもしれないね…

それにまだ明里には言ってなかったんだけど、
新太たちの打ち上げの日以降
新太の様子がおかしいんだよね、
なんか素っ気無いし
何考えてるかわかんないし…ぅ…っ」


「なんで早く私に言わなかったのっ…っ…!!!!」


明里は俯いて泣き始めたわたしの隣に座り肩を優しくさすってくれていた


"ここの席、人からあまり見えない席でよかった"
なんて泣きながら笑って言ったわたしに対して

「無理に笑おうとしなくていいって…」




「……………とにかく、
2人になにがあったか詳しくはわからないけど
少しの間このままにしてみる、
メールも今日は新太が止めてるしね」



"うん、うん、
何かあったらすぐ連絡してよ"


と明里は言ってお互い帰宅した







部屋に戻ったけれどもう何もしたくないし何も考えたくない

明里の話を聞く前は新太から返信が無いことを気にしていたけどそんなこと今はもうどうでもいい



ただただ涙が出てきて泣くことしかできない




その日は泣き疲れて朝方眠りについた