君の隣。





会いたい…?



信じられなかった
携帯を持っている手が震えて
体が熱くなって頭に血が上るのがわかった


でももうすぐ新太がシャワーから出てくる


携帯を元の場所に置いて脱衣場を後にした



部屋にいると新太が戻ってきた

部屋にいても一言も話せず何か聞かれてもうなずくだけしかできなかった

準備して新太の家に向かうことになった

新太の自転車の後ろに乗った

"あぁ、よかった、うしろにいればとりあえずは新太の顔を見なくてすむ"


家に向かっている間も新太は話続けている

が、どうもわたしの反応がおかしいと思ったのだろう

急に自転車を停めてうしろを振り返り

「なに?どうした?何かあるならいいなよ」


わたしの態度にイライラしたのだろうか
新太は怒った口調でわたしに言った




わたしは心の中で
"どうしてそんな態度ができるのか"
と失笑していた