君の隣。




新太の両親が起きてきてそろそろ日の出が上がる頃、
周りのキャンパーもみんなカメラを構えていた


日の出が上がりはじめて富士山の山頂にさしかかったとき本当にダイヤモンドのように輝いていた
[息を呑むような美しさ]とはまさにこのことなんだと思った


日の出が富士山の山頂に重なる時間はわずかでその時間はすぐに終わってしまった


「こんな貴重な瞬間…つれてきてくれてありがとう」

「すごいきれいだったな!
一緒に見れてよかった また来年も一緒に来ような」


新太とそんな約束をした

ちょっと遅れてわたしたちの夏の思い出ができた



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2学期が始まってしばらくたったある日
美波からあらたまって話があるから聞いてほしいとお願いされた



学校が終わって帰りにわたしの家て話を聞くことになった


「柚那~、どうしよう…
私勇斗のこと好きかもしれない」

「え!ほんとに?!
いつから?
でもなんで"どうしよう"なの?」


わたしたち4人は変わらず学校で話したり予定を合わせて休みの日に遊びに行ったりしていた

その中で美波が勇斗のことを好きになったみたいだ


「どうしようっていうか多分勇斗は私の気持ちに気づいてないし、脈ナシっぽいんだよね…」


「まだわからないじゃん!これからだよ!!応援する!!」


「私好きになったら突っ走っちゃうタイプだから暴走してたら教えてね」





美波から話を聞いた後日おそらく美波は突っ走ったんだろう
勇斗から連絡がきた