君の隣。


学校に着いてクラスの確認をする




わたしは1年6組
真美は1年3組

真美とはクラスが離れてしまった…


6組のクラスに行くと数人すでに着席していてところどころで友達を作っていた

少し出遅れてしまった感じがして携帯をだして雅人にメールを打つ


((真美とはクラスが離れちゃった
仲良くなれそうな子今のところいないなー))

送信したと同時に後ろの席から話かけられた

「おはよう!私は遥(はるか)!どこの中学?私は高松中学だよ!よろしくね!」

すごい明るい子だなと思いつつ

「はじめまして、柚那だよ!港東中学だよ!よろしくね」

遥と話をしていると担任になる先生がきて

「体育館移動するから後に続けー」

そう言われて遥と体育館に移動する

廊下に出ると隣のクラスからも生徒が出てきていてみんな体育館に移動していた

その時に坊主頭で背の高い男子生徒が目に入った

(すごい背の高い人だなー、顔小さいっ!野球部かな?)


男子生徒が目に入ったのは多分雅人とは逆の印象だったからだと思う

雅人も野球部だったけどわたしよりも少し背が低いからだ


そんな印象を受けつつ体育館に移動して校長の話や担任の紹介などがあった後教室に戻ってきた

教室ではひとりずつ立ち上がって自己紹介をすることになった

「下崎柚那です、港東中学出身です、中学ではハンドボール部でした、よろしくおねがいします!」


ひとりひとり自己紹介を済ませ先生の話が終わると下校時間になった

遥と教室で別れてから真美と合流して一緒に下校した

帰宅して家ではお母さんと学校の話をしたりして夕食を済ませ自分の部屋に戻って携帯を確認すると雅人から返信がきていた

((おつかれー、仲良くなれる友達ができたらいいな
俺のところは男子ばっかだよ笑))

そうだ、雅人の高校は工業高校だからほとんどが男子なんだ


中学を卒業するときにお互い冗談で
"目移りするなよー"
"浮気しないでねー"
と話したことを思い出した

雅人の高校は男子生徒ばかりだから高校入学してからあまり心配していなかった