君の隣。





「今日はありがとな

あのさ、ほんとは今日言うつもりはなかったんだけど
今日映画見る前に柚那から元カレと関係が終わったって聞いて言おうと思ったんだ

柚那のことが好きなんだ
俺と付き合ってほしい

王様ゲームのとき勇斗とキスしただろ?
正直見てられなかった
その時ぐらいから自分の気持ちに気づいたんだ

それから元カレと連絡取ってるって聞いて焦った
俺に対して柚那はどう思ってる?」






「…どう思ってるか…
急なことでうまく話せないかもだけど…
新太に対しては一緒にいて楽しい存在だし
付き合ってほしいって言われて嬉しい気持ちはある

でも映画に誘われた時にはじめて意識したぐらいだからすぐに返事はできない 少し考えさせてほしいかも…」




「うん、わかった
待つよ、 考えがまとまったら聞かせてな」
 
 
「そのときはまた言うね」




「あ゙ぁー、とりあえず振られなくてよかった!笑
俺に対しての気持ちに自信があったわけじゃないから振られる可能性もあるなって思ってた!笑

考えてる間でも普通に接してな!」



「うん、がんばるね!笑」



「がんばるってなんだよ!笑
 
………

もう遅くなっちゃったな、送ってくよ」



家の前に着いたとき


「じゃあ、   また連絡する  待ってるから」



と言って新太は帰って行った





自分の部屋に入って新太の言葉を思い出してみる
けれど急なことすぎてなんだかボーっとする



気づいたら美波にメールを送っていた