君の隣。


ケーキのおかげか残りの2日も実習を無事終えることができた


自分が決めて進んだ進路だけれど想像していた世界とは違ってわたしには合わないと思いはじめていた


学校を辞める気はないけれど卒業したら全く違う職種に就職することも考えるようになった


実習を終えた優奈とも話したけれど優奈も相当辛そうだった



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ある日の夜、携帯にメールが届いた


その名前を確認した時に少し心が弾んだ





勇斗からだ



(久しぶり~
今何してる?
俺いま将也(まさや)と一緒にいるんだけど出てこられる?)



将也とわたしは保育園と中学と高校が一緒だった

勇斗と将也は高校2年生の頃からずっと同じクラスで専門学校は違うけれど同じ職種の学校に通っていた



(久しぶり!
今化粧してないしもうパジャマだよ!笑)

(化粧してない顔なんて学生の時に散々見てるだろ笑
今日は急すぎたな、
また誘うよ)


(それもそうだね笑
わかった!)


本当は着替えたら出かけられたけれど柊のことを気にして会うのはやめた


それからしばらく勇斗とのメールは続いた


(彼氏とはどう?)

(なんだかんだ仲良くやってるよ
勇斗は最近どうなの?彼女できた?笑)

(俺は…
彼女できたよ、でもあまりうまくはいってないかな)


彼女がいないつもりで聞いたけれど予想外だった


(そうなんだ
なんか彼女さんに悪いしもうそろそろ寝ようかな)

(別に関係ないよ
遅くまでごめんな
おやすみ)



なんだか少し心が動揺していたが気づかないふりをした