君の隣。



季節が秋に変わり実習が始まった

実習のグループは出席番号順で4人ずつグループを作ることになった

わたしと柊は同じグループになった


実習期間は2週間で毎日電車で実習先に通う

実習先は自宅から遠かったので通うだけで疲れていた

でも、それ以上に実習内容がわたしにとってとても辛かった

こんな状態でわたしは本当にクリニックに就職できるのだろうかと不安になっていた

そんなわたしの姿をずっと見ていた柊はいつも励ましてくれていた



実習もあとわずか、

「おつかれ~
あと実習も2日だな~」

と帰り道に柊と話していた

「ここの通りにさ、ケーキ屋を見つけたんだよ
そこでケーキでも食べて残りの2日頑張って乗り切ろうぜ」

「 全然気がつかなかった!
うん!食べよう!」

お店に入ってケーキを食べていると涙が出てきた

「実習辛いよなー、
泣いてる柚那もかわいいけど無理するなよー、
心配になるわ」





「 ごめんね、ありがとう」