ピピピッピピピッ
朝携帯のアラームが鳴る
「あぁ、もう朝か…」
今日は高校の初登校の日
真新しい制服に袖を通して準備をしていく
「柚那(ゆずな)ー!!準備できたー?」
下からお母さんの声が聞こえる
「うーん、もう少しー!!」
中学の時憧れだったスクールバッグを持って家をあとにする
「行ってきまーす!!」
真新しい制服に憧れだったスクールバッグや革靴、でもなんだか気分がのらない
中学の仲の良かった友人とは一緒の高校に行けなかったしなによりも彼氏の雅人(まさと)と一緒の高校に行けなかったのがその原因だ
下崎柚那(しもざきゆずな)
この春から高校に通う16歳の高校生
中学の時はハンドボール部の副キャプテン
彼氏の雅人とは付き合ってまだ3ヶ月程
高校は家から近くて自転車で行ける距離で小学校からの幼なじみの真美(まみ)と一緒に登校する約束をしている
真美は幼なじみで小学校、中学校、部活も一緒だったけれど一緒に過ごしているグループが違ってこうやって一緒に登校するのがなんだか新鮮だ
「おはよー!」
待ち合わせ場所に着くと真美が待っていてくれて学校に向かって出発する
"高校生活はどんな感じかな?"
"一緒のクラスになれるかな?"
そんな話をしているともう学校に着いてしまった
