あの日、君に言えなかったこと

【86ページ目】

コマ1:
電車のドアが開く音。

コマ2:
悠真が笑いながら言う。
【悠真】
「……本当はさ、行くの迷ってた。澪とちゃんと向き合えないまま行っていいのかって」

コマ3:
澪が上目遣いで彼を見上げる。
【澪】
「……じゃあ、行かないの?」

コマ4:
悠真が優しく頭をくしゃっと撫でる。
【悠真】
「行くよ。夢も、大事だから。……でも、ちゃんと戻ってくる。約束する」