あの日、君に言えなかったこと

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コマ1:
澪の目が大きく見開かれる。呼吸を呑む音。

コマ2:
悠真が続ける。
【悠真】
「なんかさ……お前、めちゃくちゃ頑張ってたじゃん。夢に向かって、まっすぐで。俺は、その横に立つ自信、なかった。」

コマ3:
手のひらをぎゅっと握る澪。
【澪(心の声)】
「そんなの……知らなかったよ……!」

コマ4:
悠真が静かに笑う。
【悠真】
「嫌われる方が楽だった。好きって言われて、何も返せない方が、きっとお前を傷つけるから。」